Sing Smile Essence

続けて書きます。
早く、現在まで追いつきたいので。

ピアノでアレンジをするのって
本当にファンタスティック。
ちょっとしたコードの違いで
メロディが、全く違った表情を見せるの。

でも、
今になって
ピアノの勉強不足を
心底悔みました。
ああ。
もっとまじめにやっておけば良かった。

そんな、後の祭りを噛みしめながらも
一曲、また一曲
アレンジは完成していきました。

５、６曲ほど出来上がって
私は
またまた
はるきさんの元へと走った。

はるきさんは、
お忙しかったろうに
私の強引さに
半ばあきれたろうが
その日、私の目の前で
デモテープを聴いてくれました。

なぜって
私ったら
カセットデッキ持参で行ったのです。

私は、現代のIT機器を
扱えないアナログの女で・・・・・。
よって、
カセットテープにしか録音はできず、

でも、ライブハウス（Sing)には
カセットデッキがないので
カセットテープは車の中でしか、
聴けないよ。
と、以前はるきさんは、言っていたからです。


ああ、随分説明が、長くなってしまった。

でも、こんな細かなことまで覚えている
自分が怖い。
はるきさんが
これを読んでいたら
びっくりしてるかも。
へ～そんなことがあったっけ・・・・・。


とにもかくにも、
目の前に、カセットデッキまで持って来られちゃあ
聴かずに帰す訳にもいかず
はるきさんは
観念して
聴いてくださいました。
ありがとー！
はるきさん。
そして、
生涯、忘れ得ぬ言葉を言ってくれました。

「この才能を
どうして、周りの人誰も、
気づいてあげられなかったんだろうね。」

どうですか！
この言葉！

この言葉は、私の体の中を
凄いエネルギーをもって突き抜けました。

くらくらしながら、
話は進み、
何曲か候補を絞って、
『ライブハウスSing』で毎週水曜日にある『飛び入りライブ』で
歌いましょう。
ということになったのです。


はるきさんが、これを読んでいたら
またまた
えっ？そんな事、言ったっけかなあ・・・・。
と思ってるかも。
でも、
わたしは、こんな人ですから(ブタもおだてりゃ、木に上る）
そっくり、そのまま受け取って
ず～っと、大事に覚えているのです。



でも、
私は、その後、学校の現場で
子供たちが、いい声で歌ってくれたら
すかさず、
「君たちには、音楽のセンスがある！」
「君たちには、才能がある！」
と言ってあげます。
その時、子供たちの目は、きらきらと輝くのです。

実際に才能があるか、ないかは
いずれ本人がわかっていくことだけれど
でも、その気になって
音楽がもっと好きになって
将来、
ほんとに
才能が花開く子がいるかもしれない。


はるきさんの
何気ないひとことを、
素直に信じ、
木にのぼっちゃた私は
その後
ますます、曲作りに励むことになるのでした。