2009年07月15日

平穏に生きていく私たち

いつものように
実家にこども達を迎えにいきましたら
まだ
スイミングから
帰ってきていない。
というので


歩いて
バス降り場まで
迎えに行きました。


実家から歩く道
久々に歩く道
しばらく見ないうちに
随分、きれいに
舗装されました。


私がこども時代は
草むらの道で
私にとっては
恐怖の道でした。


何が恐怖って
不審者ではありません。トカゲです。


普通の女の子なら
トカゲを見たら
ひゃーっと
飛び上がるでしょ。
ごく普通の女の子だった私も
トカゲは怖い。


草むらが
ガサガサっと
音をたてようものなら
私は
地面から軽く5センチは
浮いた状態で
ダッシュしましたよ、多分。



今や
草むらの『く』もない。

快適だ…。
…。
…。


バス降り場で
こども達を迎えて
三人で
てくてく歩く。


てくてく。


てくてく。



「ここからは
昔、いい眺めが見えたんだけどなぁ。」


わたしの独り言に
こども達は
無反応に
てくてく歩いています。


そうだよね。
この子達は
ここからの絶景を
見たことがないのだから。


立ち並ぶマンションに
阻まれ
その向こうに広がる景色は
この子達にとっては
存在しない。


私は
知っているよ。
向こうに広がっている景色が
朝日に眩しかったり
夕日の紅色に染まったりキラキラの夜景をプレゼントしてくれたことを。


知らない方が
平穏なのか
知っているから
切なくなるのか。


時代の流れを
受け止めて
穏やかに
生きていく
私たち。



てくてく
歩いて行こうね。
もうすぐ
お家だよ。




同じカテゴリー(思い出)の記事
愛車の為に。
愛車の為に。(2010-11-11 23:00)

いつまで続くの?
いつまで続くの?(2010-11-06 22:33)

提出期限
提出期限(2010-09-16 22:31)


Posted by なを美 at 22:11 │思い出
∴ この記事へのコメント
久しぶりにメッセージを書きます。

今日のメッセージよくわかります。
変わってしまった風景。たしかにきれいで安全になったけど,「どきどき」して歩いてた道もいいなあ・・・。

なを美さん,これって「詩」にして「歌」にしたらいい感じです。
Posted by Bear at 2009年07月16日 00:18
こんばんわ。

よ〜く分かります..この気持ち。

私は石嶺団地の1棟に石嶺保育所時代から小学校5年まで住んでて(その後19棟に引っ越すんですが)

1棟での楽しい思い出が横を通るたびよぎります。
(お年玉を5セントで貰った記憶も1棟です)

時々、石嶺保育所の周りを一人散歩して、幼い頃を思い出します。

石嶺団地周辺も、随分様変わりしました。
余談ですが、今の石嶺中学校は昔は山で、その山で
セミを焼いて食べた思い出があります(笑)
Posted by 大山健大山健 at 2009年07月16日 00:55
Bearさんへ

歌ですか。
ウ~ン、こてこてに
昭和チックな歌謡曲に仕上げましょうか…。
柏原よしえっぽく(笑)
Posted by なを美 at 2009年07月16日 21:34
大山健さんへ

石嶺方面もだいぶ変わりましたね。
ところで
実は!私も小学校の頃、隣近所のお姉ちゃん達と一緒にセミを焼いて
食べちゃった事あります白身魚のような味でした~。
Posted by なを美 at 2009年07月16日 21:44