不老不死
朝、いつものように、慌ただしくしているところに電話。
もう、またお母さんね!忙しいのに!
と受話器をとったら
やはり、声の主は実家の母でした・・・・・が、
いつもの声じゃない。
「ふらふらして、目が回るの・・。」
病院のベッドに横たわり点滴を受けている母をじっと見て
年をとったな・・・・。と知った。
自分を客観的に見れないのと同じくらい
親を、親の年を客観的に見るのは難しい気がする。
自分の頭の中では、いつまでも若い母なのだ。
たまに、息子が人知れず泣いていることがある。
ソファのすみっこで、クッションに顔をうずめて。
「どうしたの?」
と聞くと
「お母さん(私のことです)が、死んじゃったらどうしよう・・・。」
子供はふとそんなことを考えて、悲しくなるらしい。
肩を震わせて泣いているわが子を撫でながら
「お母さんは、まだ死なないよ」
と明るく言う。
そう。お母さんという存在は、いつまでも、いつまでも、不老不死の存在でいてほしい。
「でもね、お母さんがうーんと年をとって死んだら、
お葬式には『つながるいのち』を流すって、今から決めてるんだ(^v^)」
「それでもって、売れ残ったCDを、香典返しにするの(*^_^*)」
そこまで話すころには、息子の涙もすっかり乾いて、はっぴーえんど。
実家の母の容態も回復し
ほっと胸を撫で下ろした、今日の一日でした。
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