不老不死

なを美

2008年06月19日 01:46

朝、いつものように、慌ただしくしているところに電話。

もう、またお母さんね!忙しいのに!

と受話器をとったら

やはり、声の主は実家の母でした・・・・・が、

いつもの声じゃない。

「ふらふらして、目が回るの・・。」




病院のベッドに横たわり点滴を受けている母をじっと見て

年をとったな・・・・。と知った。

自分を客観的に見れないのと同じくらい

親を、親の年を客観的に見るのは難しい気がする。



自分の頭の中では、いつまでも若い母なのだ。


たまに、息子が人知れず泣いていることがある。

ソファのすみっこで、クッションに顔をうずめて。

「どうしたの?」

と聞くと

「お母さん(私のことです)が、死んじゃったらどうしよう・・・。」

子供はふとそんなことを考えて、悲しくなるらしい。

肩を震わせて泣いているわが子を撫でながら

「お母さんは、まだ死なないよ」

と明るく言う。


そう。お母さんという存在は、いつまでも、いつまでも、不老不死の存在でいてほしい。



「でもね、お母さんがうーんと年をとって死んだら、

お葬式には『つながるいのち』を流すって、今から決めてるんだ(^v^)」

「それでもって、売れ残ったCDを、香典返しにするの(*^_^*)」



そこまで話すころには、息子の涙もすっかり乾いて、はっぴーえんど。



実家の母の容態も回復し

ほっと胸を撫で下ろした、今日の一日でした。





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